【体サイズ】
頭胴長 |
88~113cm |
肩高 |
42~55cm |
尾長 |
41~50cm |
体重 |
♂ 15~21kg ♀ 10~17kg |
*Inverarity
1901, Davidar 1975, Cohen 1978, 今泉2007の値を参考
頭骨のサイズ(Cohen 1978)
【外部形態の特徴】
イヌ科他種と比較して
口吻が太い、耳は先端が丸くて短い、四肢が短め、尾は長めで厚みがある、などが挙げられます。
乳頭や歯の数は他の複数のイヌ科とは異なります。乳頭は6対から8対ですが、通常は5対のみ発達します(Pocock 1936, 今泉 2007)。
また、前臼歯部が幅広い、小口蓋孔が細長い、鼻骨が鼻骨基部の半分拡大している、下顎裂肉歯(第一後臼歯)後部の咬頭が1つだけである、上下の第2小臼歯が縮小している、下顎第3臼歯を欠く、前足に狼爪を有する(指の数が前足は5本、後足は4本)といった特徴もあります(Pocock 1936)。
✓体毛および体色
成獣の体色は通常、背側は赤褐色で、胸・腹・四肢内側は淡褐色か黄白色、目の直下や口吻の先はいくらか暗色です(今泉 2007)。
尾の色は、体色より濃く、先端部分は黒く、最先端に若干の白い毛を有することもあります(今泉 2007)。
毛は低緯度ほど濃く短くなります(Pocock 1936, Cohen 1978, Menon 2009)。
仔の体色は、生後すぐは黒茶色ですが、約3カ月で成獣と同じ赤褐色になります(Menon 2009)。
✓歯の特徴
上顎の第4前臼歯(裂肉歯)の大きさなどはイヌ科の他種に似ていますが、後臼歯が上下ともに2本のため、歯数はイエイヌ(Canis [lupus] familiaris)より2本少ない計40本(歯式[門歯・犬歯・前臼歯・後臼歯]:3・1・4・2/3・1・4・2=40)です(Cohen 1978, 今泉 2007)。
最終更新日:2015年1月15日